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生体内酵素と食品酵素

2つの「酵素」

「酵素」という言葉を辞書で調べますと
「生物体内で起こる化学反応の触媒となるタンパク質。物質の化学的・分解(合成)を行う。」(新明解国語辞典)とあります。

「生物体内で起こる化学反応」とは、ここでは代謝、食べ物を食べた時の消化・吸収、あるいは呼吸などと考えていただければと思います。
「触媒」は、特定の化学反応の反応速度を速める物質で反応の前後で変化しないものをいいます。
触媒自身が変化するのではなく、変化を助けるという感じですね。

混乱を避けるためにこれを生体内酵素といいます。つまり生体内酵素=タンパク質です。

一方、弊社で作っている酵素は、野菜や果物などのエキスを発酵させたものです。
混乱をさけるために食品酵素と呼びますが、食品酵素=発酵エキスなのです。

「酵素」という言葉はタンパク質である生体内酵素植物原料の発酵飲料である食品酵素の2つの意味で使われています。

誤解を招く説明に気をつけたい

こういう分かりにくさが原因になって、科学的にみて合理的でない説明をして酵素(食品酵素)が販売される例は今でも散見されています。
代表的な例が「体内酵素の不足を補う」「生きた酵素を補給する」という言い回しです。

エキスが発酵する過程では、発酵タンク内の微生物の代謝に微生物内のタンパク質としての酵素が関わっているのは事実で、これが食品酵素が酵素と呼ばれる一因でもあります。
タンパク質はアミノ酸がつながってできたもので、一つの分子は私たちの体や目に見えるものから比べると小さいですが、分子としては大きなもので高分子化合物と呼ばれます。
身体に入る際には失活してバラバラにされてからでなくではなりません。
エキスの中に発酵に関わった酵素が存在することが事実だとしても、タンパク質である酵素がそのまま利用されることはなく、生体内酵素は体内の必要な場所で必要に応じて合成されるものです。

機能性の研究をすすめていきます

酵素飲料(食品酵素)が健康維持のために一定の意味があることは、様々な実験でも結果をみていますが、「体内酵素の不足を補う」からではありません。
作用機序は、まだはっきり分かっていませんが、抗酸化能があることや免疫機構や腸内細菌叢に影響を与えることが分かってきています。

理屈が分からない昔から飲み継がれてきた日本発祥の伝統的な飲料である酵素について、正しく説明できるよう機能性の仕組みをこれからも探っていきたいと思います。